クレジットカードの審査に落ちる理由と対策
クレジットカードを発行する上で避けては通れないのが、クレジットカード会社による審査です。この審査ですが、実はクレジットカード会社によって基準が大きく異なります。審査に通過するためには、それぞれのカード会社が設定した条件をクリアする必要があり、審査に落ちることも珍しくありません。
また審査に落ちるという事は、そこには必ず理由があり、その対策も存在します。
そこで今回のクレジットカードランキングの特集は、審査に落ちる原因と対策に注目。審査に通りやすいおすすめのクレジットカードや、どうしても審査に通らない方におすすめのデビットカードについても、ご紹介します。クレジットカードの審査に落ちたという方は、本特集を参考にしっかり対策し、クレジットカードの審査通過を目指しましょう!
クレジットカードの審査に落ちる5つの理由 Chapter1
それではまず、クレジットカードの審査に落ちる理由を考えていきましょう。
クレジットカードの審査に落ちた方は、何が原因だろうと悩むものですが、実はその原因は、1つだけではなく、いくつかに該当しているケースも少なくありません。
以下にクレジットカードの審査に落ちる理由をまとめました。自分があてはまる項目はないか、チェックしてみてください。
クレジットカードの審査に落ちる理由 その1
カード会社が明示している審査条件を満たしていない
クレジットカードには、カードごとに個別の入会条件が設定されており、一部は明示されています。
例えば多くのクレジットカードは、「安定した収入がある18歳以上(学生除く)」となっていますが、ゴールドカードの中でもトップクラスの人気を獲得しているdカード GOLDは、「個人名義であること」「満20歳以上(学生除く)で、安定した継続収入があること」「本人名義の口座をお支払い口座として設定いただくこと」という条件が設定されています。
このように、明示されている条件を自身が満たしているかどうかをまずはしっかり確認しましょう。
クレジットカードの審査に落ちる理由 その2
申し込み内容に誤りがある
名前や電話番号、勤務先情報などの情報に誤りがある場合、なりすましや虚偽申請を疑われ、クレジットカードの審査に落ちてしまいます。クレジットカードを申し込む際は、情報を正確に記入し、しっかりと見直した上で申し込みましょう。
クレジットカードの審査に落ちる理由 その3
信用スコアが不足している
クレジットカードの審査で最も重要視されている項目の1つが「信用スコア」です。
この信用スコアは、年収はもちろん、勤務形態や住宅ローン、自動車ローン、カードローン、その他割賦情報や、これまでのクレジットカードの利用履歴などを元に計算されます。信用スコアがクレジットカード発行の基準を満たしていない場合、審査に落ちる可能性が非常に高くなります。
例えば、住宅ローンや自動車ローンなどのローンは、毎月の収入から返済を行う必要があるため、申請者の信用スコアは低下。また、スマホや家電などを割賦販売で購入した場合も、毎月返済義務が発生することから信用情報に登録され、ややスコアが低下します。
その一方で、毎月一定額以上クレジットカードを利用しており、支払いに遅延がなければ、信用スコアは上がります。信用スコアが高ければ、他の条件を満たしていない場合でも、クレジットカードの審査を通過できるケースも(※実際にクレジットカードランキングの編集長は30代以上が条件とされるダイナースクラブカードの審査に、20代半ばで通過することができました)。この信用スコアを上げることが、希望するクレジットカードを手に入れる一番の近道と言えるでしょう。
クレジットカードの審査に落ちる理由 その4
過去の信用情報に問題がある
過去数年間に、ローンやカード代金の支払いを延滞したことがある方、債務整理を経験している方は、履歴が残っている間はクレジットカードの審査に通りにくくなります。
また、これまでに一度もクレジットカードやローンを利用した経験がない方も、信用情報から支払い能力の有無を証明できないため、一部ステータスカードの審査通過は難しいでしょう。信用情報がない方は、まずは審査に通りやすいクレジットカードからスタートし、信用情報を作っていくことをおすすめします。
クレジットカードの審査に落ちる理由 その5
過去カードの保有枚数が多いの信用情報に問題がある
クレジットカードの保有枚数が多いと、利用可能額はその分拡大します。カード会社は、利用できる金額が大きくなればなるほど、カードの追加発行に慎重になるため、これまでのカード利用履歴に問題がない方でも審査に落ちる可能性が高くなります。
クレジットカードの審査に落ちた方必見!クレジットカード審査への対策3選 Chapter2
クレジットカードの審査に落ちる原因を把握した方は、審査通過に向けた対策を行いましょう。できる対策は全て行うことが、クレジットカードの審査に追加するポイントです。
クレジットカードの審査対策 その1
ローン残高をできる限り減らす
自動車ローンやカードローン、割賦販売で購入したもののローン残高をできる限り減らしておくと、信用スコアが上昇し、クレジットカードの審査に通る確率が上がります。無理に全てを返済する必要はありませんが、ローンにする必要がないものがあれば、早期返済を行い、信用スコアを上げましょう。
クレジットカードの審査対策 その2
信用情報をクリアにする
自己破産やクレジットカード、カードローン、キャッシングの支払いの延滞は、全て信用情報機関に記録されています。
クレジットカード会社は主に「シー・アイ・シー(CIC)」「日本信用情報機構(JICC)」の2つの信用情報機関を利用しており、信用情報機関によって情報の保存期間は若干異なりますが、借り入れや債務整理、自己破産の記録はCIC、JICC共に過去5年分のデータを保存。支払いの延滞に関する情報は、CICが延滞解消日から5年間、JICCが延滞解消日から1年間保存しています。
記録が残っている期間はクレジットカードの審査に通過し難くなるため、情報が消えるのを待ち、再度クレジットカードの審査に申し込むことをおすすめします。
また信用情報に関しては、信用情報機関に開示請求をすることができます。自身の信用情報が気になる方は、申請してみてはいかがでしょう。
シー・アイ・シー(CIC) | 日本信用情報機構(JICC) | |
---|---|---|
借り入れ、債務整理、自己破産 | 5年間 | 5年間 |
支払いの延滞 | 5年間 | 1年間 |
クレジットカードの審査対策 その3
審査に通りやすいクレジットカードを作り、クレジットヒストリーを積み上げる
クレジットカードは、クレジットカードヒストリー(利用履歴)を積み上げることで、支払い能力があることを証明でき、信用スコアも上がっていきます。
比較的審査に通りやすいと言われている年会費無料のクレジットカードや信販会社が発行するクレジットカードなど、審査に通りやすいカードからスタートし、利用実績を積み上げることで、発行できるカードの種類も数も上昇し、審査に通過しやすくなるでしょう。
審査に通りやすいおすすめのクレジットカード Chapter3
本チャプターでは、クレジットカードの審査に落ちた方にもおすすめできる、審査に通りやすいカードを厳選し、ご紹介します。
まずは年会費無料で発行条件が厳しくないクレジットカードや、信販会社が発行するクレジットカードにチャレンジし、それでも審査に通らないという方は、次のチャプターでご紹介するデビットカードからスタートするのも良いでしょう。
オリコカード・ザ・ポイント 公式サイトへ行く
オリコカード・ザ・ポイントは、信販大手オリコが発行するクレジットカード。年会費は永年無料、高校生を除く18歳以上であれば、学生含め、申し込みを受け付けている。
オリコカード・ザ・ポイントの魅力は、ポイント還元に特化し、常時1%以上という高いポイント還元率を実現している点。
また入会から半年間は、ポイント還元率が2倍になる。さらにオリコモールを通じてAmazonや楽天で買い物をした場合、ポイント還元率は最大17.5%までアップし、効率的にポイントを貯められる点も嬉しい。貯めたポイントは、Tポイントや楽天ポイントなど各種ポイントへの移行に加え、ギフト券との交換も可能。
信販会社が発行する年会費無料のクレジットカードの中でも、審査に通りやすい特におすすめのクレジットカードの一つ。
年会費 | 永年無料 |
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入会条件 | 高校生を除く18歳以上の大学生・専門学校生・社会人 |
ポイント | 通常:100円につき1ポイント 入会から半年:100円につき2ポイント オリコモールの利用:100円につき最大17.5ポイント |
ライフカード 公式サイトへ行く
ライフカードは、信販大手ライフが発行する年会費無料のクレジットカード。カードの入会条件は高校生を除く18歳以上となっており、固定電話や携帯、スマホを持っている方であれば、誰でも申し込むことができる。
ライフカードは、数ある年会費無料のクレジットカードの中でも、トップクラスのポイント還元率を実現。通常のカード利用では1,000円につき1ポイントが貯まり、入会初年度はポイントが1.5倍にアップ。さらに、毎年誕生月はポイント還元率が3倍までアップする点も、チェックしておきたい。
貯めたポイントは、提携ポイントへの移行やマイル、電子マネーチャージなど様々な特典に交換できる。またポイントの有効期限が5年間と、他のクレジットカードと比較すると長い点も嬉しい。
年会費無料のクレジットカードながら、ポイントを効率よく貯めることができ、審査に通りやすいライフカードは、おすすめのカードの一つ。
年会費 | 初年度年会費無料。 次年度以降は1,250円(税抜)がかかるが、年に1回以上のクレジットカード利用で翌年の年会費は無料になる。 |
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入会条件 | 日本国内にお住まいの18歳以上(但し高校生を除く)で、電話連絡が可能な方 |
ポイント | 通常:100円につき1ポイント 入会から1年:100円につき1.5ポイント 誕生月:100円につき3ポイント |
クレジットカードの審査に通らない場合は、クレジットカードとほぼ同じ使い方ができるデビットカードを活用しよう Chapter4
上記でご紹介したクレジットカード含め、クレジットカードへの審査にどうしても通らないという方は、クレジットカードとほぼ同じ使い方ができるデビットカードを活用する方法をおすすめします。
デビットカードの最大の魅力は、クレジットカードのような発行審査がないことに加え、15歳以上であれば原則として誰でも発行でき、クレジットカードが使える大部分の店(※一部例外あり)で決済が可能な点です。
またクレジットカードと比較すると、ポイント還元率は少し落ちますが、カードを利用することでポイントを貯められる点もデビットカードのメリットと言えるでしょう。
ただしデビットカードとクレジットカードでは、支払い方法に大きな違いがある点には注意が必要です。クレジットカードの支払いは、利用した月の翌月に請求が行われ、決済されるのが一般的ですが、デビットカードの場合、決済と同時に銀行口座からすぐに引き落としが実行されます。つまり銀行口座に利用金額以上のお金が入っていないと利用できない仕組みになっているのです。(※これがデビットカードに発行審査がない理由です)
クレジットカードの審査は落ちた方で、どうしてもクレジットカードと同等のサービスが利用できるカードを持ちたいと考えている方は、デビットカードの利用を検討してみてはいかがでしょう。
PayPay銀行 Visaデビットカード 公式サイトへ行く
PayPay銀行 Visaデビットカードは、PayPay銀行とクレジットカード会社のVISAが提携し、発行するデビットカード。PayPay銀行に口座を持つ15歳以上であれば、審査無しで誰でも発行することができる。
PayPay銀行 Visaデビットカードは、カードの利用500円につき1円をキャッシュバック。また、PayPay銀行が提供する「キャッシュバックモール」でデビットカードを利用した場合、利用金額の1%をキャッシュバック。
付帯保障は、不正利用補償とインターネット不正利用補償の2種類が自動付帯する。
他のデビットカードと比較しても付帯保障が充実しており、PayPay銀行のキャッシュカードとしても利用できるPayPay銀行 Visaデビットカードは、有力な選択肢となる一枚だろう。
年会費 | 永年無料 |
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入会条件 | PayPay銀行に口座を持つ日本在住の15歳以上(※中学生除く) |
キャッシュバック率 | 通常:500円につき1円をキャッシュバック |
まとめ Chapter5
クレジットカードの審査に落ちる理由と対策はいかがでしたでしょうか。
クレジットカードの審査に落ちる場合、必ずそこには理由があります。理由がハッキリすれば、取るべき対策も明らかになり、クレジットカードの入手に一歩近づくことができるはずです。
また、ステータスカードの審査に落ちた方は、審査に通りやすいクレジットカードを利用し、クレジットカードヒストリーを積み上げていくことで、希望するカードの審査通過を目指しましょう。